三重大学みえの未来図共創機構 産学官連携推進部門

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2017.03.22

「四日市温室園芸組合観葉部」の新しい取組が開始されました

■「四日市育ちの観葉植物」の知名度向上と即売会の売り上げ増を目指すためのスタートアップの取組

(1)あらたなPR活動手法を地域活性化プラン支援チームと検討

  • 既存の取組にとどまらず、
  • 地域や他団体と連携しておこなっていく企画について議論した。
  • まずは、50回の節目になる即売会の活性化を軸に、アイデアを活発に出し合った。

(2)専門家等派遣による研修会「売れる仕組みづくり~マーケティング活動とは~」の開催

【有限会社ワイズ鈴木博代表を招聘しました】

  • 部会全員が出席のうえ、夫婦または2世代で参加したため、講師と参加者のやりとりが豊富にあり、活気のある雰囲気となった。
  • 部会の強み、個々の生産者としての強みを整理する機会になった。
  • 合わせて、効果的な販促資材のデザインについて助言を受け今後のPR方法について具体的に決定した。

(3) 販促資材の制作

1.品評会の新規顧客確保として、新聞折込両面チラシのデザインの見直しを行った。

2.即売会来場者に四日市の観葉に関心を持ってもらい、その後の庭先販売につながる「生産者情報パンフレット」(下記画像 表裏両面)の作成、その他「のぼり」の作成を行った。

3.パンフレットの作成に当たっては、生産者は自社商品のPRコメント作成や写真撮影を行うことで、商品の特徴やPRポイントを確認することにつながった。

■これからの取組予定

(1)PR再強化

  • 短期には、品評会を契機に「四日市の観葉」をPRする。
  • 生産者に関する情報、観葉植物の飾り方・管理方法、効果・効能などを積極的に提案する。
  • 長期には、他団体・異業種と連携できる企画を検討する。
  • 講習会(植え方や育て方)の開催や幼稚園・小中学生を対象にした取り組みなど、積極的に消費者と交流する機会を設ける。
  • 発信方法の工夫として、HP、SNSなど消費者と交流できるツールについても活用の検討を行う。

(2)経営の安定化

  • これまでの販路だけでなく、収益性の高い販路の拡大、多角化を目指す。
  • 地域でのPRによる庭先販売に加え、ネット販売などについても情報を積極的に収集し導入を検討する。
  • 長年の経験を積んだ高い技術に加え、経営力、情報発信力向上につながる勉強会を開催する。
  • 生産者それぞれの強み・弱みを客観的に整理し、経営向上を目指すため、外部専門家を活用した研修会を定期的に行う。

※四日市温室園芸組合観葉部について

2013年に創立50周年を迎えた長い歴史を持つことが特徴の団体であり、それぞれが異なる品目を扱っている。これまで、高品質で評価されてきたが、近年は市場価格の低下や経費増の影響から、産地規模が縮小傾向にある。主な販路は市場出荷であるが、経営の向上を図るために、収益性の高い庭先販売を行いたいと考えている。これまで、四日市地域内でのPRの一環として、品評会、即売会を年に1回開催しているが、即売会の売り上げは年々増加しているものの、知名度はまだ不十分であり、組合として地域を対象にPRを再強化することで、知名度向上を図りたいと考えている。それにより、収益性の高い庭先販売の増加を狙う。また、消費者交流の機会を活かして、ニーズを把握した商品づくりにつなげ、市場価格に左右されない経営を目指す。