三重大学みえの未来図共創機構 産学官連携推進部門

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2012.01.27

尾呂志地区に「ピコピカ」がやってきた

ピコピカ設置 ピコピカ

南牟婁郡御浜町尾呂志地区で、ピコ水力発電(※)装置「ピコピカ」の設置場所の検討を行いました。

何カ所か回りましたが、冬の時期は水量が少なく、結局、水路へ水を引く落とし口までデモ機を持って行き、堰を開けて水を流すことに。水路の幅はピコピカにぴったりで、水が流れると勢いよくらせん水車が回り、試験的につなげたLED電灯が点灯しました。以前、別の場所で夜間にピコピカによる外灯のあかりを見たことがありますが、結構明るく、感動的でした。尾呂志地区では、圃場整備の一環で、これを獣害対策用電柵に使用する予定です。

ピコピカの特徴は、自分たちで組み立てることで、メンテナンスも工夫もでき、自分たちなりのストーリーがつくれること。子どもたちの環境教育のツールとしても使われています。今回も地区の人たちの中で「これなら自分でも作れそう」と、すでに頭の中で構想が巡っている様子。きっと今回導入されるピコピカ1台から様々な展開があることでしょう。

この日は、尾呂志の田んぼを潤す水源に近いところにも行きました。清らかな水が流れ出す場所の近くには山の神様が祀られていました。清らかな水に恵まれ、おいしい尾呂志の米ができるのは山の神様のおかげ・・・尾呂志の人たちは、昔から山の神様を崇め感謝してきたのですね。尾呂志の魅力をまたひとつ発見しました。

※ピコ水力発電・・・1kW以下の水力発電

地域プロデューサー 浜口美穂

水流 山神様