三重大学みえの未来図共創機構 産学官連携推進部門

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2014.03.24

中心市街地活性化タスクフォース 第4回 全体会議(成果報告会)

220日、津市センターパレス2階中央公民館ホールで、「中心市街地活性化タスクフォース」第4回全体会議として今年度の成果報告会が開催されました。

今回は今年度最後の全大会であり成果報告会として、前葉津市長、西村センター長も出席され、参加者・傍聴者ともいつもより多くの方が参加くださいました。初めての試みでスタートしたこのタスクフォース事業も今回が最後。冒頭に津市市長から「ここでの報告や計画は、来年度の取組みの参考としたい」との言葉をいただき、各チーム共、伝える言葉に熱がこもりました。

 

≪にぎわいスポット創出(いこにこ広場)≫

同広場は、子どもと保護者を中心とした街づくりの基礎となる場として、設立。現在までの利用者総数は約1,000人。利用者の定着が今後の目標である。自立に向け少しでも資金を作って行けるよう、休館日の施設貸出も行うようにした。実行委員会を設立し、来年度も利用者増加に向けて努力していく。

[質問・意見]・利用者増加のためにさまざまな工夫がされている。・学生による展示などをしたと聞いて、学生が参加できる場になったと感じた。表現の場として学生にとっても有りがたい。

 

≪情報発信≫

誰を対象に、どんなものを作るか、位置から話し合った結果、学生による学生のための情報誌を作成したいという思いにいたった。津市に通学しているのに大門商店街や津市のことを知らない学生が多い。もったいないと思ったのがきっかけ。現在はスタッフを募集中。

[質問・意見]・学生が津駅より南へ行かない理由は?→定期がなくお金がかかる。そもそも何があるかわからないから。・四日市や名古屋の方が学生には魅力的。大門に魅力的な場所が必要では?→大門にも学生が行きやすいカフェなどある。それを発信したい。

 

≪町あるき≫

今年度は5回ミーティングを開催し、具体策を話し合った。情報発信グループとも協力し大門商店街で町歩きを実施し、12名の学生が参加した。参加者からの感想として「古い街頭や看板などが魅力的だと思った」「扉が開いていると人が入り易いと感じた」などあった。感想を商店街の人に伝え、今後の参考にしてもらいたい。今後は、県内外からの参加者を募り町歩きを続けて行きたい。

[質問・意見]・参加した学生に聞きたい。どのような視点で町を見たのか。→そこにいる人を中心に見た。店主が話してくれたり、家族のような雰囲気が伝わった。

 

≪商店街連携≫

スタート当初、どこを中心として考えていくか議論されたが、大門商店街に絞り活動することに決めた。そこで、津観音を中心とした活性化案として、伊勢参拝のバスツアー客に津観音は個人の願い事をする場所であることをアピールして立ち寄ってもらう、松阪牛やウナギを提供する、などを提案した。それらの企画をチラシにし、観光業者やバス会社に配布する。

[質問・意見]・同案に関して、商店街側とはどのように連携しているか→商店街側は客さえ増えてくれればあとは自分たちで何とかすると言っている。同案は商店街を歩く人を増やすためのもの。歩く人が増えれば商店街の人たちも自力で動き出すと考える


[全体報告を受けて津市市長・西村先生コメント]

いこにこ広場は背伸びをせずに運営していることが良い。大門へ人を呼び入れるという当初の目的は達成していると思う。今後も自然体で運営し、困ったときに市が支援するという形がよいと思う。

子どもが集まる場があることで人が集まるということを、想像していなかった。学生の視点も、自分たちには想像できないものだった。行く機会がないので大門商店街には行かないという、学生の状況もよくわかった。

何を持って成功とするか。津には津の成功があるはず。少しずつでも、人が定期的に来る町になればいいのでは。

普段、意見を述べる場を持たない人の声を吸い上げるために、昨年度から、オープンディスカッションを実施してきた。途中で、大学は非協力的あるといった批判もあったが、大学は自主的にやっている人をサポートするものと考えている。自ら動く市民になって頂くことを願っている。


同広場は、子どもと保護者を中心とした街づくりの基礎となる場として、設立。現在までの利用者総数は約1,000人。利用者の定着が今後の目標である。自立に向け少しでも資金を作って行けるよう、休館日の施設貸出も行うようにした。実行委員会を設立し、来年度も利用者増加に向けて努力していく