三重大学みえの未来図共創機構 産学官連携推進部門

お知らせ

2014.10.24

中心市街地にぎわい創出事業ー津市の歴史・文化編Ⅱ

地域戦略センターと津市の歴史・文化に親しむ市民団体「有造館ゼミナール」との連携による特別講座第二弾【藩札の終焉と藤堂藩】が10月24日(金)14時~16時津駅前アストプラザ4階橋北公民館研修室Aにて開催されました。
講師:塚澤 正氏(百五銀行を定年退職後、文芸部仲間と同人誌を発行。歴史小説を手掛けるとともに「明治9年の伊勢暴動」に関する講演活動など独自の観点で歴史を研究中。直近の作品は「改正国立銀行条例の周辺」と題する明治11年創業の津第百五銀行にちなむもの。
講演内容:旧藤堂藩の明治の初めの動きを調べる中で見逃せないのが、津市史が示す明治5年の「藩札最後の大破局」であり、津の銀行の設立が明治11年で百5番目と出遅れた理由には、藩札の乱発とその収拾にあたっていたことによるのではないかをテーマに、藩札の先駆けとしての山田羽書成立の理由から藩札に対する信用度が大きかった県内事情と維新直後の通貨の錯乱状況、各藩の諸事情、当時の社会情勢に複雑に絡む旧藩士と維新に伴う新官員との拮抗から生じた県名(安濃津県から三重県へ)や県庁所在地(津市から四日市市へ)の変遷、津市西丸之内の「古河の大銀杏」の由来など、多角的な面からの考察がなされた。

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